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Gotoトラベル一斉停止に思うこと

朝夕めっきり冷え込んでまいりました。

ここ数日、容赦なく体の芯から体温を奪っていくような、本格的な寒さを実感しています。

民泊を生業とする弊社にとって、年末にとどめを刺すような厳しいニュースが飛び込んできました。

それまでGotoトラベル停止に難色を示していた菅義偉総理が、突如翻意しGotoトラベル全国一斉停止を発表しました。

あまりの急転直下ぶりに現場の混乱は避けられず、さらに悪いことには新規予約だけではなく、既に入っている予約に

遡ってキャンセル無料と年末年始スケジュールについて、制度適用を除外したのです。

 

ここに官民の埋められない意識の溝を感じます。

官は民の実体経済活動が見えておらず、宿の予約がこのタイミングでキャンセルされる悪影響の大きさを理解していません。

膨大な時間、コストをかけて集客し準備しているのに、なかったことにされるのは、あまりにも残酷な決定です。

急に空いた穴は、すぐには埋められないのです。

 

政治家は、世論を反映して迅速に判断を下していくべきですが、そこにはハードランディングを回避する工夫が必要です。

いかに効果的に政策を実行し、国難をソフトランディングさせ、経済を安定させながら疫病の流行を抑え込んでいくのか。

もちろん簡単なことではありませんが、経済が地に落ちてしまえば、倒産や失業が相次ぎ、自殺者が増えてしまいます。

 

冬になればこうなることは予見できていたはずなのに、何故医療現場に潤沢に用意されていた予備費をつけ、万全の体制で

臨まなかったのでしょうか。

Gotoでアクセルを踏むならば、反対の側面であるディフェンスも整備しておくべきです。

コロナが2類指定の感染症である以上、インフルエンザと同じような医療の取り組みは不可能なわけですから、準備不足は

否めません。

日本の政治家の能力は低いと言わざるを得ません。

 

マスコミについては、もう何も期待できません。

本当に日本を良くしようと考えている媒体なのでしょうか。

国益にかなうとはとても思えません。

エビデンスもないのに煽り報道に終始し、報道の自由を盾に、真実をゆがめてまで視聴率を取りに行き、

簡単に素材を集めて検証もせず、垂れ流す有様です。

マスコミの報道内容の劣化には、目を覆うばかりです。

 

いつの間に、日本はこんなに芯のない、覇気のない国に成り下がったのでしょうか。

日本国民としてのプライドはしっかりと持ち続けたいものです。