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商流はちいさく

政治と経済は、切っても切れない関係にあります。

国の方向性を決めるのが政治だからです。

大きな政府、小さな政府という議論がありますが、経済にもこれは当てはまります。

 

大企業ってはたからみると、キラッキラの見上げたら首が痛くなりそうな高層ビルにあって、

パリッとしたスーツを着たビジネスマンが働いている感じですよね。

給料もよくて、シュッとした美男美女で。

パラソルの下で売っている弁当を買って、小銭入れを覗いて食後のジュースで一服。

月のお小遣いで慎ましくやりくりしている自分と比べてみたり。

隣の芝生は青く見えるものなんです。

 

けど、本当にそうなんでしょうかね?

よーく目を凝らしてみると、今回のように一旦流れていた経済の血流がピタッと止まった時、

規模が大きく設備投資を拡大していた企業ほど、逆回転の余波は大きく厳しいものになったのではないでしょうか。

 

自分はどこを目指すのか?

心地いい居場所はどこなのか?

今、置かれている立場から、どの程度ジャンプアップ、ステップアップすればその場所に行けるのでしょう?

無理をしていませんか?

無理をすると予期せぬ事態に足元をすくわれます。

 

投資は本来、コツコツ積み重ねるものです。

時間もかかりますし、何よりも地味なものなのです。

大きな投資、大きなビジネスは、一見派手で拡大期には倍々ゲームで加速度的に成長します。

しかし、今回のような予期せぬ逆回転がはじまると、とんでもない負債を抱える可能性もあるのです。

 

これはもちろん、法人のみならず個人の資産運用にもそのまま当てはまります。

規模をむやみに拡大するよりも、利益率を高め、純資産を増やすという点にフォーカスすべきかと思います。